【AYATO】「10年後も使いたい」——ヘアデザイナーが描く美容師の未来
和歌山県出身のヘアデザイナー・AYATOさん。
2015年に【SHIMA】でキャリアをスタートさせて以来、第一線での経験を重ね、2022年には独立。現在はサロンワークを中心に、ヘア&メイク、ブランドプロデュース、そしてセミナー講師と、活動の幅を広げています。
AYATOさんの言葉で印象的だったのは、
「アウトプットとインプットの繰り返しこそが、僕の人生」 という一言。
学び続けること。
そして学んだことを自分なりに解釈し、外に出していくこと。
その循環を止めない姿勢が、彼のキャリアを支えてきたのだと感じます。
デザインを「言葉」にする力
美容師として日々のサロンワークに立つ中で、AYATOさんは「デザインを言葉で説明できること」に強いこだわりを持っています。
「可愛い」「かっこいい」といった抽象的な感覚に終わらせず、
なぜそう見えるのか、どうしてそう感じるのか を言語化できること。
これは一見当たり前のようでいて、実は難しいこと。
だからこそAYATOさんは、日々の学びや体験をインプットし、それを言葉に変えてアウトプットすることを大切にしています。その積み重ねが、彼のデザインに説得力を与え、お客様に“納得感”を生む源になっているのです。
プライベートブランド【GooDiee】への挑戦
さらにAYATOさんは、プライベートブランド 【GooDiee】 を立ち上げています。
ブランドのテーマは、
「10年後も自分たちが使いたいと思えるもの」。
ヘアスタイリング剤やスプレーといったアイテムを展開しながら、単なるプロダクトづくりにとどまらず、個人と企業の垣根を越えた「新しい形」を模索しています。
「普通の美容師がやらないことを、あえてやっていく。」
そう語るAYATOさんの姿勢は、このブランドにも色濃く表れています。トレンドに流されるだけではなく、未来を見据え、“本当に良いものを長く残す” という視点。そこには、ものづくりを通して美容師の可能性を広げたいという強い意志が感じられます。
美容師の枠を超えて
AYATOさんの活動は、サロンワークにとどまりません。
教育やブランドプロデュース、SNSでの発信、そして世界との接点。
そのすべてに共通しているのは、挑戦を恐れない姿勢です。
美容師という枠に収まるのではなく、美容を軸にしながら「新しい価値」を社会に投げかけ続けている。そうした動きは、これからの美容師像を考える上でのひとつのモデルケースになるはずです。
挑戦を続ける理由
「アウトプットとインプットの繰り返しこそが、僕の人生」
この言葉には、美容師という職業に真摯に向き合ってきたAYATOさんの哲学が凝縮されています。
学び、挑戦し、言葉にし、形にする。その連続が彼自身を成長させ、未来の美容師像を切り開いているのです。
AYATOさんの歩みは、同じ業界に立つ人たちに問いを投げかけます。
“自分は10年後、どんなものを残したいのか”。
その問いへの答えはきっと一人ひとり違うはず。
けれども、AYATOさんの姿から得られるヒントは、「挑戦を続ける限り、その未来は自分の手でつくっていける」という確かな希望なのではないでしょうか。