2025/09/18

【南部圭佑】サスーン仕込みのカット技術で、この世の髪を扱いやすく【Avantgarde】

「教育は、世の中に与える影響が何倍にも膨らむからこそ素晴らしい。」
そう語るのは、大阪出身で24歳の若きスタイリスト、南部圭佑さん。ロンドンでの学びを経て、2022年に自身のサロン「Avantgarde」をオープン。いま、関西を中心に注目を集める存在です。

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サスーンから学んだ哲学

南部さんのカット技術の根底にあるのは、ロンドンで叩き込まれた「サスーン仕込み」の哲学です。髪質や骨格を見極め、誰もが扱いやすくなるようデザインすること。それはただ“おしゃれ”を作るだけでなく、お客様の日常そのものを快適に変える力を持っています。

「一度のカットで終わるのではなく、その人が毎日を心地よく過ごせるように。そこまで考え抜いてデザインすることが自分の使命だと思っています。」



教育者としての情熱

サロンワークにとどまらず、セミナー講師としても活躍する南部さん。若手美容師に技術を伝え、育てることに強い情熱を注いでいます。
「教育は自分ひとりが担当できるお客様以上に、何倍もの影響を世の中に与えられる。それが素晴らしいと思うんです。」

南部さんが目指すのは、技術者としてだけでなく、教育者としても美容業界全体に貢献すること。受け継いだサスーンの哲学を、次の世代に繋ぐことに使命感を持っています。



Q&Aから見える南部圭佑さんのスタンス

Q1. サスーンカットにこだわる理由は?
「アジア人特有の髪質でも扱いやすくなるカットだからです。お客様が毎日、自分でスタイリングできるようになることを大事にしています。」

Q2. アデザインをやっていて感じる喜びは?
「自分の手でその人の髪が美しく変わる瞬間を見ること。その後の日常に役立つスタイルを提案できるのが嬉しいですね。」

Q3. セミナー講師を始めたきっかけは?
「ロンドンでの経験を日本の美容師に伝えたいと思ったのが始まりです。受講した人が自分の技術に取り入れて喜んでくれるのを見ると、やっていて本当に良かったと思います。」



美容師としての未来像

南部圭佑さんの軌跡は、単なる“若手の成功例”ではありません。
扱いやすさを追求したサスーン仕込みの技術、教育者としての熱意、そして業界全体をより良くしていこうという姿勢。そのすべてが「Super Normal」という時代のキーワードと重なります。

売上だけではなく、世の中にどれだけ大きな影響を与えられるか。
南部圭佑さんの挑戦は、これからの美容師像に新しい道しるべを示しているのです。


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